格安SIMについて調べていると当たり前のように「MVNO」「Mbps」「APN設定」など日常では聞きなれない用語がよく使われています。
スマホにあまり詳しくない方だと「?」となる場面も多いはずです。当サイトでも時々説明なしに専門的な用語を使用してしまっています。
そこで、この記事ではこれから格安SIMを利用しようと思っている方に向けて、格安SIMを利用するなら知っておきたいスマホ用語を解説します。
格安SIMを利用するなら知っておきたいスマホ用語
よく出てくる基本の用語
- MVNO
- MVO
- 大手キャリア
- 格安SIM
- 格安スマホ
- 最低利用期間
- 回線
- キャリアメール
MVNO
MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略で「仮想移動体通信事業者」のこと。MVNOは自社の通信事業設備を持たずに、ドコモ、au、ソフトバンクなどMVOから回線などの一部を借りて通信事業を提供している。MVNOは格安SIMとの呼ばれており同意語として使用されることが多い。
MVO
MVOは「Mobile Network Operator」の略で「移動体通信事業者」のこと。自社で回線、基地局、アンテナ、電波塔など通信サービスに必要な施設を所有して通信事業を提供している。
大手キャリア
ドコモ、au、ソフトバンクなどのMVOのこと。MVOと同じ意味で使われている。
格安SIM
大手キャリアに比べて格安で通信事業を提供している。MVNOと同意語で使われることが多い。
格安スマホ
格安SIMに対応しているスマホのこと。大手キャリアよりも安くスマホが利用できる。格安SIMのことも含めて格安スマホを表現していることもある。
最低利用期間
利用するMVOやMVNOとの最低契約期間。大手キャリアだと2年、格安SIMの場合はなし、もしくは6ヶ月から1年ほどの場合が多い。最低利用期間よりも早く解約や乗り換えを行うと、利用期間に応じて違約金が発生する。
回線
コンピューターとスマホ、あるいはスマホどうしを接続して、情報をやり取りするために用いられる通信線のこと。大手キャリアでも各社の回線。格安SIMではドコモ、au、ソフトバンクの回線が用いられる。
キャリアメール
大手キャリアのユーザーが利用できるメールサービス。ドコモだと「@docomo.ne.jp」、auだと「@ezweb.ne.jp」、ソフトバンクだと「@softbank.ne.jp」などのメールアドレスがキャリアメールにあたる。格安SIMに乗り換えるとキャリアメールは使用できなくなる。
SIMカードに関するの用語
- SIMカード
- SIMロック解除
- SIMフリー
- データ通信専用SIM
- 音声通話SIM
SIMカード
スマホを利用する際にスマホ端末1台に対して1枚必要となる加入者を特定するためのICカード。このSIMカードを入れ替えることによってデータ通信や音声通話を使用することができるようになる。
SIMロック解除
大手キャリアのスマホにかけられているSIMカードの制限を解除すること。大手キャリアではそのキャリの回線を使用したSIMカードしか使えないようにロックがかけられている。格安SIMによってはSIMロックを解除しなくても利用できるが、格安SIMを利用する際は解除しておくのが吉。
SIMフリー
SIMロックを解除したスマホのこと。格安スマホはあらかじめSIMフリーであることが多い。
データ通信専用SIM
音声通話に対応していないSIMカード。インターネットやメール、LINEなどのデータ通信を使用したサービスのみが利用できる。
音声通話SIM
データ通信に加えて、音声通話やSMSを利用したメッセージのやり取りに対応したSIMカード。何か理由がない限りは音声通話SIMを選ぶことがおすすめ。
データ通信に関する用語
- データ通信
- デザリング
- 3G
- 4G
- 5G
- Kbps
- Mbps
- 最大通信速度
- 通信速度制限
データ通信
携帯電話会社が提供する回線を使用したインターネット通信のこと。4GやLTEとも呼ばれる。
デザリング
スマホのデータ通信を利用して、パソコンやタブレット端末、ゲーム機器などをインターネットに接続すること。
3G
ガラケーの時代に使われていた通信システム。「3rd Generation」の略で「第3世代移動通信システム」のこと。
4G
3Gの次に開発された高速通信システム「4th generation」略で「第4世代移動通信システム」のこと。LTEとも呼ばれている。
5G
LTEよりも高速通信が可能である2020年から運用が開始される新たな通信システム。「5th generation」略で「第5世代移動通信システム」のこと。
Kbps
1秒間に送受信可能なデータ量を表す単位。格安SIMの通信速度を表す時に使用される。
Mbps
Kbpsと同様に1秒間に送受信可能なデータ量を表す単位。Mbpsの速度はKbpsの1000倍。
最大通信速度
常に表示された通信速度を出せるのではなく、通信規格における理論上の最高速度を表す場合に用いられる表記。格安SIMの回線速度はベストエフォート型サービス(最大の結果を得られるよう努力している)であることが多い。
通信速度制限
一定の条件に当てはまる場合通信速度が制限されること。格安SIMによってデータ通信の使用量の基準に達した時や決められた時間帯にデータ通信が高速通信から低速通信に切り替わり通信速度が制限される。
通話に関する用語
- SMS
- MNP転出
- IP電話
- プレフィックス通話
- 国際ローミング
- かけ放題
SMS
「Short Message Service」の略で電話番号を用いてテキストメッセージのやり取りができるサービス。
MNP転出
現在使用している電話番号をそのままで他の携帯会社に乗り換えられる制度。「Mobile Number Portability」の略で携帯電話番号ポータビリティのこと。
IP電話
「Internet Protocol」の略でインターネット接続した音声通話方式、電話サービスのこと。LINEアプリを用いての通話などがIP電話にあたる。
プレフィックス通話
通常の回線ではなく特別な回線を利用することで通話料を安くできる通話方式のこと。電話番号の最初に専用の番号を付けるか、専用の通話アプリから発信することで利用できる。
国際ローミング
海外へ行った際に現地の提携企業の電波を利用することで、電話番号はそのままで音声通話とSMSが利用できるサービス。国際ローミングに対応、申し込みをしていないスマホを海外で使用すると高額の請求がくる場合があるので注意が必要。
かけ放題
音声通話がかけ放題になるプランやオプション。かけ放題プランには格安SIMによって、通話時間、回数ともに制限のない無制限タイプと通話時間、回数に制限のある時間制限のあるかけ放題がある。通話時間や頻度に合ったプランを選ぶことが大切。
スマホ端末に関する用語
- CPU
- RAM
- ROM
- 動作確認済み端末
- APN設定
- mAh
CPU
スマホの処理速度に関わるデバイスの一つ。「Central Processing Unit」の略で中央処理装置のこと。プロセッサーとも呼ばれる。スマホにサクサク動作する処理速度を求める場合はCPU性能にこだわる必要がある。
RAM
「Random Access Memory」の略でCPUが何かの処理を行ったり、画面上にデータを表示したりするときに使う作業用のメインメモリ(主記憶装置)のこと。RAMの容量が大きいほど多くアプリを起動できる。RAMのデータは頻繁に書き換えられ、電源が切れると作業に使っていたデータも消える。スマホのスペック表で4GB〜8GBと書かれている方がRAM。
ROM
「Read Only Memory」の略で書き込み不可、読み出しのみ可能な補助記憶領域のこと。画像やアプリといったデータを保存しておく場所を表す。スマホのスペック表で16〜256GBと書かれている方がROM。SDカードもROMに分類される。
動作確認済み端末
格安SIMへの対応が確認されているスマホ端末のこと。全てのスマホ端末が格安SIMに対応している訳ではないので事前に確認が必要。
APN設定
APNとは「Access Point Name」の略で格安SIMの接続情報をスマホに教えてあげる設定のこと。SIMカードをスマホ端末に差し込み、APN設定をすることで利用できるようになる。
mAh
バッテリーの容量を表す単位。3,000mAh以上あると大容量バッテリーと分類される。現在では4,000〜5,000mAhのバッテリーを搭載した機種も増えており、バッテリーの持ちを重視するならmAhの高いものを選ぶといい。
以上、格安SIMを利用するなら知っておきたいスマホ用語でした。
\ おすすめの格安SIMはこちらの記事をチェック /