この記事では大手キャリアから格安SIMに乗り換えを考えている方に向けて、大手キャリアから格安SIMに乗り換える際の手順を解説します。
この記事を読むことで初めて格安SIMに乗り換える方もスムーズに手続きができるようになります。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える際に用意するべきもの
まず格安SIMの乗り換え手続きをおこなう前に用意するべきものを3つご紹介します。
- 本人確認書類
- MNP転出番号
- クレジットカード
本人確認書類
格安SIMの契約時には以下の本人確認用の書類がいずれか一つが必要になります。乗り換えを行う前に事前に用意しておきましょう。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- 身体障がい者手帳または療育手帳
- 特別永住者証明書
- 在留カード
- 健康保険証+補助書類(公共料金領収証、住民票など)
MNP転出番号
現在お使いの電話番号をそのまま引き継ぎたい方は、キャリアにMNP(携帯電話番号ポータビリティ)転出の手続きを行います。
格安SIMへの乗り換えの際には、現在契約中のキャリアから発行してもらったMNP転出番号が必要になります。詳しくは後半で解説します。
クレジットカード
月額料金や端末代、初期費用など格安SIMの各種支払いはクレジットカードで行われることがほとんどです。中には口座振替に対応している格安SIMもありますが、決済はクレジットカードが中心のため乗り換え前にお手元に用意しておきましょう。
本サイトで紹介している格安SIMの中ではUQ mobile、楽天モバイル、BIGLOBEモバイル、OCNモバイルONEが口座振替に対応しています。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える際の手順
それでは大手キャリアから格安SIMに乗り換える際の手順を見ていきましょう。
ステップ1.どこの格安SIMを利用するかを選択
まずはどこの格安SIMを利用するかを決めましょう。大手キャリアのスマホをお使いの場合、どの格安SIMに乗り換えても月額料金を安くすることができます。しかし格安SIMにはそれぞれ特徴やデメリットがあります。
そのため格安SIMごとの特徴を理解することで、自分のライフスタイルに合った格安SIMを選ぶことができます。どの格安SIMに乗り換えるか迷っている方は、「【おすすめ】実際に使ってみて分かったおすすめの格安SIMと料金プランまとめ」で格安SIMおすすめの格安SIMについてまとめたのでこちらの記事をご覧ください。
ステップ2.お使いのスマホ端末と格安SIMと相性を確認
次にお使いのスマホ端末と格安SIMとの相性をチェックしましょう。チェックポイントは以下の2つ。
- 動作確認済み端末の確認
- SIMカードのタイプを確認
動作確認済み端末の確認
すべてのスマホ端末が格安SIMに対応しているわけではありません。そのため乗り換えの前にお使いのスマホ端末が格安SIMに対応しているかを確認しておきましょう。
確認方法は格安SIMの公式サイト内に設置された動作確認済み端末をご確認ください。ご不明な場合は、〔格安SIM名 動作確認済み端末〕で検索してみてください。
例:UQ mobile 〔UQ mobile 動作確認済み端末〕で検索
SIMカードのタイプを確認
一口にSIMカードといってもSIMカードにはいくつかの種類があります。現在スマホに使用されているSIMカードはほとんどがnano SIMですが、念の為確認しておくようしましょう。

スマホのスペック表を確認するか、お使いのスマホからSIMカードを取り出してサイズを測ることで確認できます。
SIMのタイプ | サイズ | 対応端末 |
---|---|---|
標準SIM | 縦25mm×幅15mm | ガラケー、iPhone 3G/3GS、2008年頃のAndroidスマホ |
micro SIM | 縦15mm×幅12mm | iPhone 4、2010年頃のAndroidスマホ |
nano SIM | 縦12.3mm×幅8.8mm | 2012年以降のスマホ全般(現在の主流サイズ) |
ステップ3.キャリアで購入したスマホを利用する場合はSIMロックを解除する
キャリアで購入したスマホ端末には、そのキャリアのSIMカードしか動作しないようにSIMロックがかかっています。例えばドコモで購入したスマホの場合は、ドコモ回線のSIMカードしか動作しません。
格安SIMに乗り換える時は購入したスマホ端末と同じ回線を利用している格安SIMを選べばSIMロックを解除しなくても利用できますが、回線を固定すると選択肢が狭まってしまうため、乗り換え前にSIMロックは解除しておくことをおすすめします。
ステップ4.電話番号を引き継ぎたい場合はMNP転出の手続きをする
電話番号を引き継ぎたい場合はMNP転出の手続きをして、MNP転出番号を発行してもらう必要があります。MNP転出番号の有効期限は取得日を含めて15日間です。有効期限が切れると自動でキャンセルされてしまいます。
そのため、格安SIMへの申し込みの逆算して早すぎないタイミングで発行手続きをしておきましょう。ただし有効期限が過ぎても何度でも発行ができるため、万が一間に合わなくても焦る必要はありません。
公式サイトの解約やMNP転出に関するページは見つけづらいので、MNP転出の手続き方法は以下のリンクからご覧ください。
ステップ5.格安SIMへの申し込み
事前の準備ができたら格安SIM、プランやデータ量、オプションを確認して申し込みをしましょう。
格安SIMはオンラインでの申し込みが基本となります。オンラインで申し込みを行い、自宅にSIMカードが届くのを待ちます。オンラインが苦手な方は実店舗のある格安SIMでは店舗での受付もできますが、オンライン限定の割引やサービスがあるためオンラインでの申し込みがおすすめです。
店舗での申し込みをされる場合は大手キャリア同様にスタッフの方が対応してくれます。格安SIMの店舗によっては対応範囲が決まっており、店舗で受付をして後日自宅にSIMカードが届く場合もあるので、即日の乗り換えを希望する方は事前に店舗に確認しておく必要があります。
【初期設定】格安SIMのSIMカードが届いたらやるべきこと
次にスマホ初心者だと苦戦しがちなANP設定を中心に格安SIMが届いたらやるべきことを解説します。
1.APN(Access Point Name)設定をする
いざSIMカードが届いたからといって、ただスマホに差し込んでも利用することはできません。SIMカードをスマホにセットしたらAPN設定をしましょう。
APN設定とはAccess Point Nameのことでアクセスポイント名の設定を表します。スマホ端末に新しく契約したSIMカードがどのアクセスポイントに接続すればいいのかを教えてあげる役割をします。
APNの設定方法は以下の通りです。
Android端末の場合
- 設定
- モバイルネットワーク
- アクセスポイント名
- 右上の+マーク(もしくはアクセスポイントを追加)
iPhone(ISO)の場合
- 設定
- モバイルデータ通信
- モバイルデータ通信ネットワーク
スマホによって設定は少し異なりますが、一般的には上記の手順でANP設定までたどり着けます。
APNの設定方法
APNの登録情報は格安SIMによって異なりますが、以下の内容を入力して登録します。
- 名前
- APN
- ユーザーネーム
- パスワード
- MCC
- MNC
詳しい登録情報はSIMカードと一緒にAPN設定の方法やアクセスポイント名、パスワードなどが記載された説明書が同封されているので確認してください。
▼AndroidのAPN設定画面(※クリックで拡大できます。)

2.スマホの機種変更も同時に行うならバックアップとデータ移行も忘れずに
SIMカードのみを変える場合であれば関係ありませんが、スマホの機種変更も同時に行った場合はデータのバックアップと移行も忘れずに行なわないといけません。
画像や動画、音楽データの移行、電話帳のデータ、アプリなどバックアップをして移動させます。
バックアップの方法の解説は編集中です。少々お待ちください。
おわりに
大手キャリアでの乗り換えは、店舗に行けばスタップの方が全て行ってくれますが、格安SIMでは自分で行うことが増えます。初心者の方やスマホに詳しくない方だと少し億劫に感じるかもしれません。しかしどの格安SIMに乗り換える場合もほとんど同じ手順で簡単に乗り換えることができます。
乗り換えが面倒だから、スマホについて詳しく分からないからという理由で格安SIMの利用を諦めてしまうのはもったいないです。初めは難しく感じますが手順はシンプルで実際にやってみると簡単に乗り換えることができます。
当サイトでは他にも格安SIMのお得な情報を格安SIM初心者の方にも分かりやすく解説しています。格安SIMに乗り換えようとお考えの方はぜひ他の記事もご覧ください。